GDG DevFest Tokyo 2019 参加レポート
※この記事はフラー Advent Calendar 2019 の24日目の記事です。23日は@RyotaMurohoshi さんの TypeScriptでnoImplicitAnyを導入するために、妥協してsuppressImplicitAnyIndexErrorsを導入する でした。
先日、GDG Tokyo が開催する DevFest2019 に参加した。
自分は業務で使っていないが、弊社で他のメンバーが使っている技術スタックのセッションがそれなりにあったので、興味本位で参加してみた。
聴講したセッション
岩尾 エマ はるか / 円周率世界記録への道
彼女自身がどのようにエンジニアのキャリアを形成し、円周率の世界記録を更新したかについての話だった。
彼女が中学生の頃に書いたオセロゲームのコードの変数名が適切でなかったエピソードなども面白かった。
(当時、英単語がわからなかったので、オセロの枠の変数名を border
などではなく、waku
で宣言していたようだ。)
Life with open mind これは彼女のブログであるが、Linux Kernel に強い興味を示しており、彼女自身の技術に対する探究心が伺える。
彼女に関する情報は以下にわかりやすくまとまっている。
太田 満久 / TensorFlow の使い方 〜 TF2.x とエコシステム 〜
自分はTensorFlowに関しては一度も今まで使ったことなかったが、それでも大まかな雰囲気をキャッチアップできるぐらいには非常にまとまっている良いプレゼンテーションだった。
近年では、TensorFlow.js や TensorFlow Lite などクライアントでMLをするために必要なものが割と整備されてきた印象がある。 クライアントMLのモチベーションとして * ネットワークのない環境でも利用できる * ネットワークの遅延を気にする必要がなくなる * サーバーサイドにデータを送らないため、プライバシーの問題が発生しない 等が挙げられるらしい。
デモでは、GAされたばかりのCloud Run でML用のAPIを作り、披露していた。
TensorFlowの使い方 DevFest 2019 - Google スライド
今はアノテーションツールとかいうのも充実してるらしく、これはデータに対して正解ラベルを付与するものである。
山口 能迪 / Goの10年の道のりとその変遷
10周年を迎えたGoの今までとこれからについてのセッションだった。
ALGOLからCやPASCALなどの言語が生まれ、それらのエンジニアたちが作り上げた言語がGoであること。C++が言語として大きく、ビルドが遅くなってしまったことがGoを作るモチベーションになっていることが説明されていた。
今より初学者フレンドリーにするためにgo.devが開設されたらしく、ここではA Tour of Goと違い体系的にGoに関する一次情報を得ることができるようだ。
柴田芳樹 / マイクロサービスの開発とテストファースト/テスト駆動開発
メルペイでBackendエンジニアとしてGoを書いている柴田さんのセッション。
www.slideshare.net
自身の経験から組み込みとWeb開発の違いや時代によるソフトウェアテストの変化について触れている。
柴田さんのブログの人気記事である初心者レベルの言い訳をしないではソフトウェアエンジニアだけでなく、教育者としての一面も強く現れている。
柴田さんは技術書の翻訳なども積極的に携わっており、その中の著名な本として プログラミング言語Go や Effective Java がある。
Katie Hockman / Go Modules made Safer and More Reliable
Google の Go Team で働く Katie Hockman さんによる公演。
Go Modules の checksum database や proxy についての話だったが、自分はまだGoについての知識が浅いのと英語のリスニング力が欠落しているので3割ぐらいしか理解できなかった。
かなしい。でも、Go の中の人が目の前で公演していることはすごく自分にとって貴重でいい刺激になった。
※Katie さんは来日をとても楽しんでいたようです。
Japan is gorgeous y'all pic.twitter.com/Qzl5R15KEM
— Katie Hockman (@katie_hockman) December 16, 2019
まとめ
純粋に参加者として楽しめました。
運営の方々、スピーカーの皆様、ありがとうございました。